自然および人間の事象を記号および記号作用の観点から研究する一般学、「記号学Semiology」あるいは「記号論(Semiotics)」と呼ばれる。現代言語学の祖とされるスイスの言語学者ルイ・フェルディナン・ド・ソシュール(Louis
Ferdinand de Saussure 1867-1914)が提唱したのが「記号学(sémiologie)」、アメリカの論理学者・哲学者チャールズ・サンダース・パース(Charles
Senders Peirce 1839-1914)が構想したのが「記号論(Semiotics)」である。19世紀から20世紀への転回期にほぼ同時にしかしまったく別個に提唱された「記号学」と「記号論」は、20世紀の知の展開を通して結びつき、意味活動・記号現象をめぐるインターディシプリナリーな研究領域を創り出してきた。現在では「記号学」と「記号論」は、ほぼ同義とされる。